自社の養殖真鯛を活用した水産加工事業への参入計画
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自社の養殖真鯛を活用した水産加工事業への参入計画

株式会社 丸寿海産
北牟婁郡紀北町東長島2295-2

自社の養殖真鯛を活用した水産加工事業への参入計画

【きっかけ・相談内容】

株式会社丸寿海産(かぶしきがいしゃ まるひさかいさん) 【〒519-3204 三重県北牟婁郡紀北町東長島2295-2】は1990年の創業以来、鮮魚・水産加工品の卸売・養殖を主に行っております。このたび独自の育成法を活かしたブランド魚「みやび鯛」を使った新たな事業を展開するため製品開発部門を設け、オリジナルの鯛ごはんの素を開発されているなかで、試作段階だった本商品の量産にあたっての製造設備や組織作り、販売についてのアドバイスを求めており、知人の紹介から来所され相談いただきました。

【支援内容・ポイント】

異業種への参入に際して、ほとんどのスタッフが製造に関して未経験であったこと、また、いかにして競合商品との差別化を図るかが課題となりました。そこで、みえ熊野古道商工会と連携・協議の上、製品リードタイム(生産から納入までの時間)・役割分担等を考慮した組織づくり・対象顧客や市場規模の把握、それぞれを加味した5ヶ年にわたる事業計画の策定を行いました。事業の実効性・将来性を考えながらブラッシュアップを繰り返し、設備導入や販売開始等を経た後も双方からの支援体制を継続しつつ現在に至ります。メインであった地元道の駅での販売に加え、昨年「みえセレクション2019」に県内の特徴ある優れた産品として認定を受けたこともあり、百貨店での取り扱いが始まるなど、着実に販路を拡大しています。また来店客はもちろん、インターネット販売・SNS環境の整備にも力を入れており、これらを積極的に活用することでコロナ禍にあるなかでも、今後の事業の安定化を目指しています。

【コーディネーターコメント】 よろず支援拠点担当コーディネーター 石倉 豊生

新しい業種への参入は技術や人員の面で困難も多くありますが、既存の業務に更なるシナジー効果を生み、会社の成長が生まれます。通販やSNS活用・キャッチコピーの相談などもその成長の一歩です。よろず支援窓口は津市をはじめ松阪、桑名にもサテライト窓口があります。まずはお気軽にご相談ください。